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2012.11.28⇒

2012年11月23日

 ''文化の力で、アジアの民衆の平和の連帯を
         『アジア平和文化フェスティバルin沖縄』に
                    参加した皆様にお礼を申し上げます''

すっかり秋も深まり、冬の兆しが濃くなってまいりました。
皆様、旅の疲れはとれたでしょうか?
様々な課題を含みながらも、沖縄への旅「アジア平和文化フェスティバルin沖縄」を、成功裏に終えることができました。まず皆様に、心からのお礼を申し上げます。
今回の企画は、日本を取りまく近隣諸国との情勢が不安定な中で  企画しました。国家間での状況が悪いからこそ、それを乗越えてという企画でした。今回の企画の最大の目的は、アジアの民衆の平和の連帯を生み出すことでした。「国際」連帯ではなく、「民衆」連帯です。その具体的で最も有効な方法が、「文化交流」です。互いの文化を理解し合うことによって、互恵互譲の絆で結ばれ、平和の礎を築くことができると考えました。残念ながら諸事情で、今年は昨年フィリピンで行ったフェスタのように、韓国・スリランカの歌手や舞踏団を招請することができず、さらにフィリピンから来て頂いたアナリサさんが、体調が悪くて名護では歌ってもらえませんでしたが(名古屋では美声を聞かせてくれました)、古謝美佐子さんや会澤芽美さんなど、沖縄の文化の担い手が、素晴らしい歌や踊りを披露してくださいました。

アジアの人々と心を通わす上で最も大切なことは、歴史認識です。日本は加害者であり、アジアの人々は被害者です。日本政府の真摯で明確な反省と謝罪が行われない限り、「戦争責任」と「戦後責任」の問題は解決しません。沖縄の問題も、同根です。では私たち、一人ひとりの日本国民はどうでしょうか?今回の企画は、それを自分自身に問い直すものでもありました。
中国から参加していただいた呉先斌氏(中国民間平和文化交流会代表)は、「中日の不幸な歴史(=日本による侵略)」を乗越えて、両国人民の平和友誼のために手を取り合おう」と挨拶されました。中国からは、私たちと長い交流のある湯福敬さん(中国民間アジア平和文化交流会事務局長)・曹陽さん(同事務局員)も参加してくださいました。
韓国の朴賢緒氏(韓国・アジア平和文化交流の会・韓国代表・韓国9条の会代表)も、両国人民の連帯の重要性を力説されるとともに、最近の日本の政治状況に強い懸念を表明されました。韓国からは、朴氏の夫人呉愛栄女史(元東亜日報編集局員)と金善龍氏(アジア平和文化交流の会・韓国事務局長)も参加されました。
スリランカのベナット・クレー氏(在フィリピン大使・スリランカ9条の会代表)は、サンフランシスコ講和会議で、スリランカ(当時はセイロン)代表が、侵略戦争と植民地支配に対する深い反省に基づき、日本国憲法を制定し、世界に対して平和建設を誓った日本から賠償金を取るべきでないと表明し、米英仏蘭などにも約束させたのに、憲法9条を改定するのは許せない、日本の護憲勢力と連帯して運動を推進すると決意を語られました。
フィリピンのアナリサ女史(民衆劇場の歌手・平和人権活動家)は、20年前にフィリピンでは米軍基地を撤去した。その米軍の一部は、沖縄に派遣された。今また米軍は、「米軍訪問協定」というものをフィリピン政府に強要して舞い戻っている。米軍基地撤去の闘いは、アジアの民衆の連帯なしでは解決しない。撤去後の米軍基地跡は、汚染などの様々な問題があるが、地域経済には大いに役立っていると語りかけました。私たちが、フェスティバルを開催していた丁度同じ日に、フィリピンでは米軍基地撤去20周年の記念集会が開かれていました。

シンポジストとしてお迎えした元朝日新聞記者の井川一久氏は、沖縄本土復帰時の那覇支局長、ベトナム解放時のサイゴン支局長などを歴任、さらに中越紛争、ベトナム・カンボジア戦争の渦中の現場で取材されたジャーナリストとして、まさに時代の証言者として、沖縄の果たしてきた負の役割について語られるとともに、今後沖縄が、平和の
キ―ストンとして如何にあるべきかという提言をいただきました。
同じくシンポジストの琉球大学法文学部教授・我部政明氏からは、沖縄の現状を鋭く分析された上で、その現状を踏まえ乗越えて、沖縄のあるべき姿を展望していただきま
した。象牙の塔にこもることなく、戦う学者としての我部氏の面目躍如たるお話でした。
おふたりのシンポジストも、海外の参加者の発言も、「アジアから見た沖縄、沖縄から見たアジア」というシンポジュームのテーマに相応しい内容で、会場からも熱心な質問や意見が発せられました。
海外から参加してくださった皆様と井川先生、我部先生に、心からお礼を申し上げます。

第二部の文化交流も、特別出演してくださった古謝美佐子さんの歌を始め、エイサーやカチャーシーを始め、沖縄の民謡民舞、中国の胡弓、韓国の歌など盛たくさんで、参加者に堪能していただきました。
第三部の交流会では、泡盛で乾杯し、沖縄料理に舌鼓を打ちながら、楽しく打ち解けたひと時を過ごしました。
次の日から三班に別れ、井川氏の案内と説明で本島の基地見学、伊江島訪問、それに日本軍「慰安婦」の碑のある宮古島訪問を行い、それぞれ意義のある行動をいたしました。
参加者は、本土から約70名、沖縄から80名、海外から4カ国8名の皆様でした。

この度このキャンペーンを始めるにあたって、本土側の実行委員会が最も重視したのは、戦っている沖縄の人々にとって、意義のあるフェスティバルにしたいということでした。また、「小指の痛みは全身の痛み」と訴えている沖縄の人々の声を、正面から捉えることのできるヤマトンチュをひとりでも増やすということでした。参加された皆様のご尽力で、沖縄の傷みと悲しみと怒りをとらえなおしてくれる仲間の輪を広げてください。

この度のフェスティバルに、実に多数の方が呼びかけに加わり、賛同者になってくださいました。改めて、心からお礼を申し上げます。特に、沖縄で呼びかけ人になっていただいた方々は、まさに思想信条を越えて平和のために共同しようという広範な方々でした。
本土では残念ながら、風前の灯のようになっている統一の心が、沖縄には生きているということを実感できました。開会のご挨拶をしてくださった東条渥子さん、閉会のご挨拶をくださった渡具知祐徳さんを始め、呼びかけにくわわってくださった沖縄の方々のお名前をここに再記して、感謝の気持ちを表したいと思います。(敬称略・50音順)
 稲嶺 進  : 名護市長
 石原 昌家 : 沖縄国際大学名誉教授
 石嶺 伝實 : 読谷村長
 伊志嶺善三 : 弁護士
 伊志嶺雅子 : 沖縄県女団連会長
 上里 賢一 : 琉球大学名誉教授・日中友好協会沖縄県支部長
 鎌田 隆  : 沖縄国際大学名誉教授・沖縄ベトナム協会会長
 北島 角子 : 女優
 玉城 義和 : 沖縄県議会議員
 田港 朝昭 : AALA沖縄県代表幹事
 東条 渥子 : 沖縄県生協連会長
 渡具知祐徳 : 元名護市長
 福地 曠昭 : 沖縄人権協会理事長
 宮城 幸  : 保育園園長
 山内 徳信 : 元読谷村長

また、このフェスティバル成功のために、言葉に表せないほどの奮闘・尽力してくださった沖縄の実行委員の方々のお知恵とお力がなければ、このフェスティバルの成功はもちろん、開催すらおぼつかなかたでしょう。感謝、感謝、感謝です。お名前を列記させてい
ただきます。(敬称略・50音順)
 会澤 芽美 : 歌手
 仲本 眞興 : 沖縄民主商工会連合会会長
 具志堅 徹 : 名護市会議員
 幸野 尭  : 元電波ニュース海外特派員
立派な経歴や業績、肩書きを持っておられ、人望もある方々にもかかわらず、常に縁の下の力持ちのような仕事をしていただきました。申し訳なく思っています。
また、新城正男さんをはじめ「命どう宝 あいち」のご協力、その他、スタッフとして仕事をしていただいた方にも、この場を借りてお礼を申し上げます。

ところで沖縄の皆様、私たちはこのフェスティバルを通じて、沖縄に何か貢献できたでしょうか?精一杯本土の実行委員も頑張ってはまいりましたが、心配です。腹蔵のないご意見をお聞かせください。
今後も、沖縄・日本・アジアの平和のために奮闘することをお誓いして、お礼のことばにかえさせていただきます。なお、来年は4月以降に中国で開催できたらと考えています。
韓国・スリランカ、その他の国での開催もできればと願っています。その折にも、ご協力くださることをお願いいたします。

 「アジア平和文化フェスティバルin沖縄」本土実行委員・事務局一同
 実行委員代表 : 池住 義憲 ・ 太田 義郎 ・ 水野 磯子
 事務局長 : 西本 伸
 

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