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2017.4.29⇒

『立憲主義のルーツ』

     2017年4月27日記
         池住義憲

 5月2日から9日まで、15名の仲間とともに、英国へ行ってきます。近世の民主主義、立憲主義のルーツを訪ね、歴史を歩き、「いま」の日本社会を外から振り返る「観光コースでない英国の旅」です。

 「法による支配」という近世の立憲主義の出発点は、1215年の英国マグナ・カルタ(大憲章)です。当時、英国のジョン国王はフランスに出兵するため、諸侯や都市上層市民らに、莫大な軍役を賦課していました。それに対して封建諸侯と都市代表市民は、王権を乱用するジョン国王に抵抗。国王の徴税権の制限、不当な逮捕の禁止、教会の自由、都市の自由などを認めさせる確約文書を突き付け、国王に署名させました。これが、マグナ・カルタです。

 国王といえども、法の下にある。国王といえども、それぞれの地方における伝統や慣習・先例に基づいて発達した法(コモン・ロー)の下にある。国王はそれを尊重する義務を負う。そのため、国王の権限は制限される。のちの基本的人権と立憲君主制を理念とする英国憲法を構成する重要文書となったのです。

 こうしたことを、文書で確認した意味は大きい。国王の権力を法で縛り、権力行使も正当な法的手続きを踏まなければならない。これが、現代の「法の支配」の原型です。マグナ・カルタが立憲主義の出発点、と言われるゆえんです。

 憲法は、私たちの自由と権利を護るもの。そのためには、権力を縛る必要があります。なぜなら、これまで起こった権利侵害や抑圧は、例外なく、権力者による権力乱用によるものだったから。

 安倍晋三首相は、憲法“改正”に向けて積極姿勢を強めています。日本の「マグナ・カルタ」である憲法を変えようとしています。私たちの自由と権利を護る憲法の中に、私たちの権利を抑えることを“憲法上”可能とする規定(緊急事態条項!)を盛り込む考え方を持って・・・。(これに関する詳細は、前回2017.4.7発信のメール通信『”緊急条項”と”緊急事態”』を参照ください)

 今年3月中旬から、衆院憲法審査会で実質審議が続けられています。自民党が当初描いていたスケジュールより遅れてはいるが、参考人から意見聴取するなど、議論が続けられています。直近の衆院憲法審では、地方自治の在り方や沖縄米軍基地問題などが議論されました。自民党は、災害など緊急事態時の国会議員任期延長に狙いを定め、憲法改正を強く訴えています。「緊急事態」条項を盛り込む前提です。その先には、憲法九条の”改正”、です。

 私はこうした安倍政権・自民党の動きに、一市民として、一有権者として、徹底して抗(あらが)う。(了)

以上

*本日(4/27)、Facebookに『私の人生の原点となった瞬間!』と題して、1975年4月30日サイゴン解放直前の2枚の白黒写真を投稿しました。よかったらご覧ください。
 → https://www.facebook.com/yoshinori.ikezumi

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